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『処方秘箋』
ふりがな文庫
『
処方秘箋
(
しょほうひせん
)
』
此の不思議なことのあつたのは五月中旬、私が八歳の時、紙谷町に住んだ向うの平家の、お辻といふ、十八の娘、やもめの母親と二人ぐらし。少しある公債を便りに、人仕事などをしたのであるが、つゞまやかにして、物綺麗に住んで、お辻も身だしなみ好く、髪形を …
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「天地人」1901(明治34)年1月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
冷
(
つめと
)
丁
(
トン
)
薫
(
にお
)
上下
(
あがりおり
)
暗
(
くらやみ
)
灯
(
あかし
)
噛
(
かま
)
間
(
げん
)
叩
(
たたき
)
下
(
おろ
)
小
(
ささ
)
而
(
そう
)
蔽
(
おっ
)
艶
(
つやや
)
真実
(
まったく
)
貼
(
ちょう
)
寂
(
さみ
)
被
(
か
)
間
(
あい
)
忙
(
いそがわ
)
許
(
とこ
)
大
(
おおき
)
好
(
すき
)
最初
(
はじめて
)
鎖
(
じょう
)
出入
(
ではいり
)
恐
(
おそろ
)
其家
(
そのいえ
)
一寸
(
ちょいと
)
塵埃
(
ちりほこり
)
言
(
ことば
)
読本
(
どくほん
)
染
(
にじ
)
唯
(
と
)
危
(
あや
)
化粧
(
けわい
)
明
(
あかる
)
六
(
ろく
)
良
(
やや
)
余
(
あまり
)
整
(
ちゃん
)
掌
(
たなそこ
)
故
(
わざ
)
心臓
(
むね
)
然
(
し
)
親
(
したし
)
後
(
うしろ
)
元結
(
もっとい
)
電
(
いなびかり
)
絡
(
まつ
)
彼
(
あ
)
形
(
なり
)
其
(
それ
)
覚
(
さ
)
引
(
ひっ
)
燈
(
ともしび
)
其方
(
そっち
)
一町
(
いっちょう
)
眩
(
まばゆ
)
女
(
むすめ
)
渦
(
うずま
)
然
(
そ
)
化
(
な
)
紅
(
くれない
)
髪
(
がみ
)
二
(
に
)
主婦
(
あるじ
)
却
(
かえっ
)
香
(
こう
)
釣
(
つる
)
男気
(
おとこげ
)
媚
(
なまめ
)
窘
(
すく
)
目前
(
まのあたり
)
朱
(
しゅ
)
室
(
ま
)
漸
(
やっ
)
辻
(
つう
)
呀
(
や
)
捕
(
とら
)
緩
(
ゆっく
)
縁
(
えん
)
戸外
(
おもて
)
好
(
よ
)
提
(
ひっさ
)
羽
(
は
)
懸
(
かか
)
染
(
し
)
破目
(
やぶれめ
)
板目
(
いため
)
懐
(
なつ
)
方
(
ほう
)
早
(
は
)
莞爾
(
かんじ
)
恁
(
こ
)
思出
(
おもいだ
)
幽
(
かすか
)
復
(
また
)
膚
(
はだえ
)
後
(
のち
)