処方秘箋しょほうひせん
此の不思議なことのあつたのは五月中旬、私が八歳の時、紙谷町に住んだ向うの平家の、お辻といふ、十八の娘、やもめの母親と二人ぐらし。少しある公債を便りに、人仕事などをしたのであるが、つゞまやかにして、物綺麗に住んで、お辻も身だしなみ好く、髪形を …
作品に特徴的な語句
つめと トン にお 上下あがりおり くらやみ あかし かま げん たたき おろ ささ そう おっ つやや 真実まったく ちょう さみ あい いそがわ とこ おおき すき 最初はじめて じょう 出入ではいり おそろ 其家そのいえ 一寸ちょいと 塵埃ちりほこり ことば 読本どくほん にじ あや 化粧けわい あかる ろく やや あまり ちゃん たなそこ わざ 心臓むね うしろ 元結もっとい いなびかり なり まつ したし それ ひっ 其方そっち 一町いっちょう まばゆ むすめ うずま くれない がみ 主婦あるじ こう かえっ つる 男気おとこげ すく 目前まのあたり なまめ しゅ やっ つう とら はだえ ゆっく えん 戸外おもて ひっさ かか 破目やぶれめ 板目いため かすか 明取あかりとり 思出おもいだ 莞爾かんじ 芬々ぷんぷん のち また 干物ほしもの