“其家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そこ67.8%
そのいへ20.3%
それ5.1%
そこうち1.7%
そのいえ1.7%
そのうち1.7%
そのや1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たつた一輛残つてゐた俥の持主は五年前に死んで曳く人なく、かじの折れた其俥は、遂この頃まで其家そこの裏井戸のわきで見懸けられたものだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しやうめいくるのにはすなは其家そのいへわすれ、ぐんのぞんで約束やくそくすればすなは其親そのしんわすれ、(一六)枹鼓ふこることきふなればすなは其身そのみわする。
で、師匠は右の趣を姉お悦に話すと、もちろん承知で、早速、堀田原に、かねてから師匠が立ち退きの用心の家を一軒持っていた其家それへ引き移ることにしたのであった。
炭を買うからすこしばかり貸せといったら一俵位なら俺家おれんとこの酒屋で取って往けとおおきなこと言うから直ぐ其家そこうちで初公の名前で持て来たのだ。それだけあれば四五日はるだろう
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
其家そのいえへ泊りに行つた晩の出来事で。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其家そのうちはたいした身代しんだいだから、なんとかいふのある結構けつこうな石でこしらへた立派りつぱ井戸ゐどださうだ。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
種々いろ/\ことおもふたとおぼせ、學校がくかうにてはものひましたろ、かほましたろ、れだけでは面白おもしろうてこゝろいられのするに、日曜にちようとき其家そのやまへかはかならずつりをしにきましたさうな
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)