“少”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すこ23.7%
すくな22.2%
わか16.9%
すく13.7%
すこし4.6%
ちい3.2%
2.6%
ちつ1.7%
ちっ1.4%
しば0.9%
(他:54)9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“少”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸40.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)10.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
なにがつて、もうすこうちのことや子供こどものことをかんがへてくだすつたつていいとおもふわ」
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
すこ高過たかすぎるくらゐに鼻筋はなすぢがツンとして、彫刻てうこくか、ねりものか、まゆ口許くちもと
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
次第しだいみなみきた兩極りようきよくちかづくにしたがつて、くさすくなくなり
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そのころちょっと外出がいしゅつするにも、すくなくとも四五にん従者ともかならずついたもので……。
それに年が十六で、もう十九になっている玄機よりはわかいので、始終沈重ちんちょうな玄機に制馭せいぎょせられていた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
巡査に取っては、魚河岸の侠男いさみが身を投げたよりは、年のわかい医学士と云う人間の、水に棄てたものは意外であった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はれさくごと到着たうちやくしてると、新聞連しんぶんれん今日けふすくない。
結局けっきょくすくなくともこのはかの中にこの後八日ははいっていなければならないことに意見が一致いっちした。
それが解りさへしたら、この上人の十人や二十人、私の有金の有たけは、助けやうが、恵まうが、すこしも怪む事は無いのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すこし不好いやな夢を見たと思へば、それでも死ぬよりはましだらう、と私はさう申しますと、狭山さんは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
婆「貴方は本当に何時いつまでもお嬢様をおちいさいように思召おぼしめしていらっしゃいますよ、大丈夫でございますよ」
孝「ちいさい時分に別れましたから、事に寄ったら往来でれ違った事もございましょうが、逢った事はございません」
「こつちのおとつゝあ、いくつだつけな、つとしろつたな」突然とつぜん一人ひとり呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
エー、それに同じ魚で自分よりさいのを食べるものが多いといふことを知つておいでのおありませう。
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
君達も平凡へぼ小説や平凡議論を書く暇があるなら日本人冥加に「猟之友」にでも日本犬にほんいぬ主義をちつと皷吹し給へ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
恋ぢやの人情ぢやのと腐つた女郎の言草は止めて了つて、平凡へぼ小説を捻くるひまちつと政治運動をやつて見い。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
字引をコツコツ引いて油汗をダクダク出して考え考え読んで、なるほどコイツはうめエやではちっとも面白くないと言った。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ちっとばかり洋書が読めて多少の新らしい趣味を解し、時偶ときたまは洋服を着る当時の新らしい女で、男とばかり交際していた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「まあ、さやうでございますか。」とおくみはたゞつゝましやかにさう言つて、しばらく椅子のはしにかけてお給仕についてゐた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
しばらく両人りょうにんにらみ合っていたが、大きいのがまた匙をとって一杯をわが皿の上に加えた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鏡子は白い胸をけた。六年程子の口の触れないちゝは処女のちゝのやうにちいさく盛り上つたに過ぎないのである。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「もう七十四です。このお婆さんより二つ上です。ちいさい時分私がこの人を始終おぶしてね」
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しばらく楽まされし貫一も、これが為に興冷きようさめて、にはかに重きかしらを花の前に支へつつ、又かのうれひを徐々に喚起よびおこさんと為つ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何を云ッても取合わぬゆえ、お勢も仕方なく口をつぐんで、しばらく物思わし気に洋燈ランプ凝視みつめていたが、それでもまだ気に懸ると見えて、「慈母さん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
たしか博文館はくぶんくわんはつ行のせう理科りくわそう書の一さつだつたかとおもふ。
ぐわんわたしせう年時代から寫眞しやしんをやる、こん採集さいしうをやる、草花をつく將棋せうぎをさすといふ風で
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
軍人の中に馬鹿面をかぶつたちひさな児が出て来たので——見物人の視線は一様にその方にそゝがれました。
泣き笑ひ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
而して其人と事を論ずるにあたつても彼れには決して気を以て人を圧するが如きこと無く、静かにして而もちひさき声にて微笑しながら語るなりき。
透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
抽斎は碁を善くした。しかし局に対することがまれであった。これは自らいましめてふけらざらんことを欲したのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
客少友情濃 客まれにして友情濃し。
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
功 あるいは 一くるを。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
王維が九日山東の兄弟をおもうの詩「独リテ異郷異客。毎佳節ますますしん。遥カニ兄弟けいていキニ処。遍シテ茱萸しゅゆカン一人いちにん」の如きも、単に家郷の兄弟を懐うだけでなく
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
御来宅おいでを願つてはなはだ勝手過ぎたが、こし御注意せねばならぬことがあるので」と
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
大洞は、色を失つて戦慄せんりつするお加女の耳にちかづきつ、「こし気を静めさして今夜の中にそつと帰へすがからう——世間に洩れては大変だ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
あの——あとで、御前様が御旅行を遊ばしましたお留守中は、お邸にも御用がすくのうございますものですから、自分のかいもの、用達しだの、何のと申して、奥様におひまを頂いては
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
世間でも長二という名人のあった事を知っている者がすくのうございますから、残念でもありますし、又先頃弁じました名人くらべのうち錦の舞衣まいぎぬにも申述べた通り、何芸によらず昔から名人になるほどの人は凡人でございませぬゆえ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
きん「はい魚政うおまさかえ…いゝえ此の頃出来た魚屋でございますから、器物いれものすけないのでお刺身を持って来ると、すぐあと甘煑うまにを入れるからお皿を返して呉れろと申して取りに来ますので」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
孝助殿の思うにはなんぼ自分が怜悧りこうでも器量があるにしたところが、すけなくもろくのある所へ養子にくるのだから土産みやげがなくてはおかしいと云うので、免許か目録の書付かきつけを握って来る気だろう、それに違いない
じいさんは言葉ことばずくなにわたくしをこの若者わかものわせたうえで、
健三は次第に言葉ずくなになった。しまいには黙ったなりじっと島田の顔を見詰た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
意地悪な眇目かための教師と飲酒家さけのみの雀部とは、ちひさい時からの競争者で、今でも仲が好くなかつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お定がまだちひさかつた頃は、此村に理髪店とこやといふものが無かつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
トタンにかまち取着とッつきの柱にもたれた浅黄あさぎ手絡てがら此方こっちを見向く、うらわかいのとおもてを合わせた。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
トタンにかまち取着とツつきはしらもたれた淺黄あさぎ手絡てがら此方こつち見向みむく、うらわかいのとおもてはせた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はじめ、月なし、この時薄月出づ。舞台あかるくなりて、貴夫人もわかき紳士も、三羽の烏も皆見えず。天幕あるのみ。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はじめ、月なし、此の時薄月うすづきづ。舞台あかるく成りて、貴夫人もわかき紳士しんしも、三羽の烏も皆見えず。天幕テントあるのみ。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
の、事を話したらばの。先生様の前だけんど、嘘をけ、と天窓あたまからけなさっしゃりそうなわけえ方が、
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何か、お前が出会でっくわした——黒門に逗留とうりゅうしてござらしゃるわけえ人が、手鞠てまりを拾ったちゅうはどこらだっけえ。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大山祇おおやまつみ神の女等、磐長いわなが姫とナノり、オトは、木華開耶このはなさくや姫とナノる。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
天孫又問ひて曰はく、「其秀起カノホダたる浪の穂の上に、八尋殿てゝ、手玉タダマもゆらにハタ少女ヲトメは、是誰が女子ムスメぞ。」答へて曰はく、「大山祇神の女等、は磐長姫とナノり、オトは、木華開耶姫とナノる。」……(日本紀一書)
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「貧人富みを致し、老人ワカきに還らむ」と託宣した神の御正体ミシヤウダイは、蚕の様な、橘や、曼椒ホソキに、いくらでもやどる虫であつた。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
巫覡の託言に「常世神を祭らば、貧人は富みを致し、老人はワカきに還らむ」とあつた。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今日に於て許多の便宜を有する人々の眼より見れば、彼はいさゝかの学問を有する人の如く見ゆべし。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
もつともいとけなしといへども、のちおのづから設得まうけえんと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
桑生そうせい泝州そしゅうの生れであって、名はぎょうあざな子明しめいおさない時に両親に死別れて紅花埠こうかほという所に下宿していた。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
万年町のたなへ帰して遣りたいので、段々其の刀の事を聞いて見れば、大層名高なだけえものだから、何処どけへ売ってもじきに知れちまい、世の中にすくねえものだから、当分質に置くことも、売ることもほかへ預けることも出来ねえ品で