“すこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スコ
語句割合
51.4%
20.8%
13.9%
4.5%
3.0%
3.0%
1.2%
0.9%
0.3%
0.3%
數個0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうしまして、わたくしいまいきなりんでからの物語ものがたりはじめたのでは、なにやらあまり唐突とうとつ……現世このよ来世あのよとの連絡つながりすこしもわからないので
母子しての稼ぎに暮し向こそ以前に変はらね、すこしながら貯へも出来しを、かねて贔負に思ひくれたる差配の太助どの殊勝がり。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
追々薄紙はくしぐが如くにえ行きて、はては、とこの上に起き上られ、妾の月琴げっきんと兄上の八雲琴やくもごとに和して、すこやかに今様いまようを歌い出で給う。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
すこし風が吹いて土塵つちぼこりつ日でしたから、乾燥はしゃいだ砂交りの灰色な土をふんで、小諸をさして出掛けました。母親は新しい手拭てぬぐいかぶって麻裏穿あさうらばき
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
サンタと名告なのれる夫人は、嬉しげに我等二人を迎へて、一坐の客達に引合せ、又我等に、すこしも心をおかで家に在る如く振舞はんことを勸めたり。
これはね、昨日きのふあるひと銀婚式ぎんこんしきばれて、もらつてたのだから、すこぶる御目出度おめでたいのです。貴方あなた一切ひときれぐらゐあやかつてもいでせう
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
秋冷厳冬の期を迎えてもすこしも衰えず、寧ろ逐次増加の傾向を示して当局必死の防疫陣を憂慮せしめていたが、俄然昨十日に至ってかねて罹病率の高かった工場地帯は勿論
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「そんぢや、あね茄子なす南瓜たうなすでもやんべかなあ」勘次かんじ同情どうじやうすこうごいたやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
新居の縁先には梅の樹があったと見えて枕山は「当門寧著五株柳。沿砌聊存一樹梅。把古人詩差自慰。茅檐猶勝竟無家。」〔門ニ当リテ寧ロ五株ノ柳ヲカン/砌ニ沿ヒテ聊カ一樹ノ梅ヲ存ス/古人ノ詩ヲリテすこシク自ラ慰ム/茅檐猶ついニ家無キニまさル〕と言っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
丁度夏に向つてる、すべての新鮮な若葉とおなじやうに、多緒子たをこの産んだ赤ん坊は生き/\と心よくすこやかに育つた。
(旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
なんゆえに一にんえきなきものをころして多人數たにんずえきすることしきことなしといふ立派りつぱなる理論りろんをもちながら流用りうようすること覺束おぼつかなき裝飾品そうしよくひん數個すこうばひしのみにして立去たちさるにいたりしか
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
成程女は氏なくして玉の輿という、生来うまれつきの美しさ、しとやかさ、すこやかさ、それらがやがて地位なり、財産というものなのだ。
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)