“ちつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
64.9%
14.9%
9.6%
4.4%
2.6%
0.9%
0.9%
0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでは魔物まもの不承知ふしようちぢや。前方さきちつとも無理むりはねえ、るもらぬもの……出来でき不出来ふでき最初せえしよから、お前様めえさまたましひにあるでねえか。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『古史伝』の第二ちつだ。江戸の方で、彫板、印刷、製本等の工程を終わって、新たにでき上がって来たものだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
君達も平凡へぼ小説や平凡議論を書く暇があるなら日本人冥加に「猟之友」にでも日本犬にほんいぬ主義をちつと皷吹し給へ。そこへ行くと感心なは俺の旦那だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
いまだからそんなくちもきけるんだ。あまつちよめ!……貴樣きさまはなだつた時分じぶんときたらな……どうだい、あの吝嗇けちくせえちつぽけな、えてなくなりさうなはながさ。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
三冬さんとうちつすれば、天狗てんぐおそろし。北海ほくかい荒磯あらいそ金石かないは大野おほのはま轟々ぐわう/\りとゞろくおと夜毎よごとふすまひゞく。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
盆栽の梅が置いてあつて、其のそばには唐本のちつが二ツばかり重ねてある。明け放した襖越しに見える次の間の書齋には、敷き延べた毛氈の上に唐紙の卷いたのが載せてあつた。
新帰朝者日記 拾遺 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
さくらる時分には、夕暮ゆふぐれかぜかれて、よつつのはし此方こちらからむかふわたり、むかふから又此方こちらわたり返して、長いどてふ様にあるいた。が其さくらはとくにちつて仕舞つて、いまは緑蔭の時節になつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
少羽、衆、ちつがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そなたのちつはまだ五万石以下だ。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)