“さゝや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.1%
私語18.1%
9.5%
耳語4.8%
笹屋3.8%
細語1.9%
1.0%
1.0%
小語1.0%
笑語1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それむかぎしいたとおもふと、四邊あたりまた濛々もう/\そらいろすこ赤味あかみびて、ことくろずんだ水面すゐめんに、五六にん氣勢けはひがする、さゝやくのがきこえた。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
併し二人の婦人はその墓地の手前で立ち止まり、何かを私語さゝやくらしく左手の道を指し、そして非常な早足で其方へ曲つて行つた。
太皷たいこ、うたはせてはせてひとことしてたいとをりふし正太しようたさゝやいてかせれば、おどろいてあきれておいらはやだな。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
われ絶て此種の準備なしと答へしに、サンチイニイ頭をりて、否、そは隱し給ふなり、要するに君の如き怜悧なる人には此わざいと易しと耳語さゝやけり。
の小紋の羽織が着たいとか、帯は献上博多を締めたいとか、雪駄せった穿いて見たいとか云い出して、一日あるひ同宿の笹屋さゝやという料理屋へあがり込み、一ぱいやっている側に酌取女しゃくとりおんなに出た別嬪べっぴん
紙包みより彼の三筋の髪毛かみのけを取出しつ細語さゝやく程の低き声にて
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
さゝやかにかつおぼろに見ゆるにいたらむ、人この物を、目を明らかにし思ひを清うして、第三のチェーザレの手に視なば 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝ人の血統ちすぢのたゞさゝやかなる尊貴たふとさよ、情の衰ふるところなる世に、汝人々をして汝に誇るにいたらしむとも 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
何卒、梅子さん、呉々くれ/″\これの御研究をお忘れないことを望みます、人生の奥義あうぎは此のさゝやかなる新約書の中にあふれて、めども尽くることは無いでありませう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
冬枯れ野辺を吹きすさむ風蕭〻せう/\衣裾もすそにあたり、落葉は辿る径を埋めて踏む足ごとにかさこそと、小語さゝやくごとき声を発する中を踽〻然くゝぜんとして歩む西行。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かれ自分じぶんが一しよときたがひへだてが有相ありさうて、自分じぶんはなれるとにはかむつまじさう笑語さゝやくものゝやうかれひさしいまえからおもつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)