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笹屋
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さゝや
ふりがな文庫
“
笹屋
(
さゝや
)” の例文
どこの
田舍
(
ゐなか
)
にもあるやうに、
父
(
とう
)
さんの
村
(
むら
)
でも
家毎
(
いへごと
)
に
屋號
(
やがう
)
がありました。
大黒屋
(
だいこくや
)
、
俵屋
(
たはらや
)
、
八幡屋
(
やはたや
)
、
和泉屋
(
いづみや
)
、
笹屋
(
さゝや
)
、それから
扇屋
(
あふぎや
)
といふやうに。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
絽
(
ろ
)
の小紋の羽織が着たいとか、帯は献上博多を締めたいとか、
雪駄
(
せった
)
が
穿
(
は
)
いて見たいとか云い出して、
一日
(
あるひ
)
同宿の
笹屋
(
さゝや
)
という料理屋へ
上
(
あが
)
り込み、一
盃
(
ぱい
)
やっている側に
酌取女
(
しゃくとりおんな
)
に出た
別嬪
(
べっぴん
)
は
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私は長谷川町で小さな質屋をして居る
笹屋
(
さゝや
)
の源助といふ者で御座います。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笹屋
(
さゝや
)
とは
笹
(
さゝ
)
のやうに
繁
(
しげ
)
る
家
(
いへ
)
、
扇屋
(
あふぎや
)
とは
扇
(
あふぎ
)
のやうに
末
(
すゑ
)
の
廣
(
ひろ
)
がる
家
(
いへ
)
といふ
意味
(
いみ
)
からでせう。でも
笹屋
(
さゝや
)
と
言
(
い
)
つてもそれを『
笹
(
さゝ
)
の
家
(
や
)
』と
思
(
おも
)
ふものもなく、
扇屋
(
あふぎや
)
と
言
(
い
)
つても『
扇
(
あふぎ
)
の
家
(
や
)
』と
思
(
おも
)
ふものはありません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
笹屋
(
さゝや
)
のお松が三輪の親分に縛られたんですよ」
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笹
漢検準1級
部首:⽵
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“笹屋”で始まる語句
笹屋庄助
笹屋喜内