“大黒屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいこくや90.0%
でえこくや10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかがらすの障子しようじのうちには今樣いまやう按察あぜち後室こうしつ珠數じゆずをつまぐつて、かぶりの若紫わかむらさき立出たちいづるやとおもはるゝ、その一ツかまへが大黒屋だいこくやりようなり。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
どこの田舍ゐなかにもあるやうに、とうさんのむらでも家毎いへごと屋號やがうがありました。大黒屋だいこくや俵屋たはらや八幡屋やはたや和泉屋いづみや笹屋さゝや、それから扇屋あふぎやといふやうに。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ナニ木場まで遣ってくれ、御飯おまんまは食わせるよ、へえ有難うごぜえやすッてんで、二分ずつの祝儀だからうめえと思ってると、大黒屋でえこくやへ紙入を忘れて来て、金は宜いが書附が大切でえじだと仰しゃるから
金はいが書附が大事でえじだ、棚へ上げて来たから取って来いよ、へえッてんでおめえ往って、これ/\というと大黒屋でえこくやでは飛んでもねえ事をいう、大黒屋の名前なめえに障るから、そんな物が有れば取って置く