“だいこくや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大黒屋90.0%
大国家10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の手の深い堀井戸の水を浴びようとかいうので、夏は水道の水の生温なまぬるきをかこつ下町の女たち二、三人づれで目黒の大黒屋だいこくやへ遊びに行く途中であった。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大黒屋だいこくやの番頭正次郎しょうじろうさんが殺されて、今日細川様へ納める五千両の大金が、けむのように消えてしまいましたぜ」
父と母とに手を引かれて大国家だいこくやか何処かその辺の茶屋で何か食べた事があるようである。目黒は竹藪ばかり繁った処だと行帰りの車の上で見た当時の景色がただただ神秘に思い返される。
写況雑記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)