“金瓶大黒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぺいだいこく83.3%
きんべいだいこく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
円朝えんちょうのちに円朝は出なかった。吉原よしわらは大江戸の昔よりも更に一層の繁栄を極め、金瓶大黒きんぺいだいこくの三名妓の噂が一世いっせの語り草となった位である。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二十五の前厄まえやくには、金瓶大黒きんぺいだいこくの若太夫と心中沙汰になった事もあると云うが、それから間もなく親ゆずりの玄米くろごめ問屋の身上しんじょうをすってしまい、器用貧乏と、持ったが病の酒癖とで
老年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
長吉は第一に「小梅の伯母さん」というのはもと金瓶大黒きんべいだいこく華魁おいらんで明治の初め吉原よしわら解放の時小梅の伯父さんを頼って来たのだとやらいう話を思出した。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)