“笹屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささや55.6%
さゝや44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「金兵衛さん、その事なら笹屋ささやの庄助さんが出かけましたよ。あの人は作食米さくじきまいの拝借の用を兼ねて、福島の方へ立って行きましたよ。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
笹屋ささやのお松が三輪みのわの親分に縛られたんですよ」
どこの田舍ゐなかにもあるやうに、とうさんのむらでも家毎いへごと屋號やがうがありました。大黒屋だいこくや俵屋たはらや八幡屋やはたや和泉屋いづみや笹屋さゝや、それから扇屋あふぎやといふやうに。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
の小紋の羽織が着たいとか、帯は献上博多を締めたいとか、雪駄せった穿いて見たいとか云い出して、一日あるひ同宿の笹屋さゝやという料理屋へあがり込み、一ぱいやっている側に酌取女しゃくとりおんなに出た別嬪べっぴん