“俵屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たはらや50.0%
たわらや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこの田舍ゐなかにもあるやうに、とうさんのむらでも家毎いへごと屋號やがうがありました。大黒屋だいこくや俵屋たはらや八幡屋やはたや和泉屋いづみや笹屋さゝや、それから扇屋あふぎやといふやうに。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この優しく美しい内儀が、病人の主人の代りに、俵屋たはらやの實權を握つて、何彼なにかと評判のあることは、あまり遠くないところに住んでゐる、錢形平次も一應は知つてをります。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
また京都では麩屋ふや町の俵屋たわらやに泊まった。これは沢文の本家見たいな家で、これも一流の宿屋ですが、その宿料が五十銭であった。
本間さんはとうとう思い切って、雨が降るのに荷拵にごしらえが出来ると、俵屋たわらやの玄関からくるまを駆って、制服制帽の甲斐甲斐しい姿を、七条の停車場へ運ばせる事にした。
西郷隆盛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)