“麩屋”の読み方と例文
読み方割合
ふや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また京都では麩屋ふや町の俵屋たわらやに泊まった。これは沢文の本家見たいな家で、これも一流の宿屋ですが、その宿料が五十銭であった。
麩屋ふや町の柊屋ひゝらぎやとか云ふ家へ着いて、子規と共に京都の夜を見物に出たとき、始めて余の目にうつつたのは、此の赤いぜんざいの大提燈である。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私は、その日の夕刻この春秋さんに案内されて麩屋ふや町の萬養軒と云ふ洋食屋へ連れて行かれ、其処で始めて祇園の藝者と云ふものを見せられたのである。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)