『京に着ける夕』
汽車は流星の疾きに、二百里の春を貫いて、行くわれを七條のプラツトフオームの上に振り落す。余が踵の堅き叩きに薄寒く響いたとき、黒きものは、黒き咽喉から火の粉をぱつと吐いて、暗い國へ轟と去つた。 唯さへ京は淋しい所である。原に眞葛、川に加茂、山 …
著者 | 夏目漱石 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「大阪朝日新聞」1907(明治40)年4月9日~11日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約14分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
縱
糺
赤裸
倏忽
眠
端折
寂然
鈴
釦
遐
輪
眼
疾
狹
柊屋
捕
料峭
黄金
燈
麩屋
雪甌
尾
居士
野明
左程
干枯
罩
總身
絲瓜
紫檀
映
粉
春寒
會下
枕頭
眞葛
疾
歩行
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