“春寒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるさむ78.3%
しゆんかん13.0%
はるさ4.3%
しゅんかん4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然こんな話を聞かされた私も、いよいよ広い座敷の春寒が襟元まで押寄せたような心もちがして、「成程」と云う元気さえ起らなかった。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夜哭きする食用蛙風にゐて春寒なれや咽喉つづかず
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
笑うと口のがくらく見えた年よりのことである。春寒むの道ばたに、ただの日光をうけたをふくらませていた山吹である。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
将軍に従った軍参謀の一人、——穂積中佐の上に、春寒曠野を眺めて行った。が、遠い枯木立や、路ばたに倒れた石敢当も、中佐の眼には映らなかった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)