“はるさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
春寒50.0%
春先50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笑うと口のおくがくらく見えた年よりのことである。春寒はるさむの道ばたに、ただの日光をうけたつぼみをふくらませていた山吹である。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
ただの日光をうけて、春寒はるさむの道ばたにふくらむ山吹は、それでも、花だけは咲かせたろうに。……
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
どころではない。しらみは塾中永住の動物で、れ一人もこれまぬかれることは出来ない。一寸ちょい裸体はだかになれば五疋ごひきも十疋もるに造作ぞうさはない。春先はるさき少し暖気になると羽織の襟に匍出はいだすことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)