“春先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるさき90.9%
はるさ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近所(きんじょ)の家(いえ)の二階(かい)の窓(まど)から、光子(みつこ)さんの声(こえ)が聞(き)こえていた。そのませた、小娘(こむすめ)らしい声(こえ)は、春先(はるさき)の町(まち)の空気(くうき)に高(たか)く響(ひび)けて聞(き)こえていた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼(かれ)の云(い)ふ所(ところ)によると、清水谷(しみづだに)から辨慶橋(べんけいばし)へ通(つう)じる泥溝(どぶ)の樣(やう)な細(ほそ)い流(ながれ)の中(なか)に、春先(はるさき)になると無數(むすう)の蛙(かへる)が生(うま)れるのださうである。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
夫(そ)れ所(どころ)ではない。虱(しらみ)は塾中永住の動物で、誰(た)れ一人も之(これ)を免(まぬ)かれることは出来ない。一寸(ちょい)と裸体(はだか)になれば五疋(ごひき)も十疋も捕(と)るに造作(ぞうさ)はない。春先(はるさ)き少し暖気になると羽織の襟に匍出(はいだ)すことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)