“虱”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しらみ97.1%
しら1.4%
むし0.7%
ムシ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しらみは人のねつよりしやうず、ねつは火也、火より生たる虫ゆゑにはへしらみともあたゝかなるをこのむ。
所が此奴こいつきたないとも臭いともいようのない女で、着物はボロ/\、髪はボウ/\、その髪にしらみがウヤ/\して居るのが見える。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのまぐさを積んだような畳の中央にしらみに埋まったまま悠々と一升徳利を傾けている奈良原を発見した時には、流石さすがの僕も胸が詰ったよ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
木のやはらかい処や葉の裏には数へる事も出来ない位にびつしりくつつき合つて、真黒なびろうどのやうなしらみがしつかりくつついてゐました。
「えらいしらみでな。風呂へ入れるいうて着物べゝ脱がさはつたら、大変や。身体中一面真赤に腫れ上つててな、見られしまへんどしたんえ。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
何んだと、錢形の親分だ。へツ、親分が聽いて呆れらア、安岡つ引のくせにしやがつて、——秋山のお喜美が殺されたのを調べたきや、芝か品川へかけて、五十人もの男をしらつぶしに洗つて見ろ、あの阿魔を殺したがつて居る野郎は五人や七人ぢやねえ筈だ——俺が殺したといふのか? くそでもくらへ、この手で殺し兼ねたからこそ斯うして自棄やけ酒を呑んで居るんだ。
何んだと、銭形の親分だ。ヘッ、親分が聴いて呆れらア、安岡っ引のくせにしやがって、——秋山のお喜美が殺されたのを調べたきゃ、芝から品川へかけて、五十人もの男をしらつぶしに洗って見ろ、あの阿魔を殺したがっている野郎は五人や七人じゃねえ筈だ——俺が殺したというのか? くそでもくらえ、この手で殺し兼ねたからこそこうして自棄やけ酒を呑んでいるんだ。
「——おむしがたかっているかもしれないから、べつな所へ置いて、お肌着もお下帯も、熱い湯にひたして洗わせますように」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
□安宿で困るのは、便所のきたなさ、食器のきたなさ、夜具のきたなさ、ムシのきたなさ、等々であろう。
四国遍路日記 (新字新仮名) / 種田山頭火(著)