“螽斯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばった31.3%
ばつた18.8%
きりぎりす18.8%
いなご6.3%
ぎす6.3%
こほろぎ6.3%
キリギリス6.3%
ジイツタン6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といった次第で、雪の神様が、黒雲の中を、な袖を開いて、虚空を飛行なさる姿が、遠くのその日向の路に、螽斯ほどの小さな旅のものに、ありありと拝まれます。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その人こそ誰あらう、ベスレム製鋼会社の社長から螽斯のやうに一飛びして米国管船局総裁の位置につたチヤールズ・シユワツプ氏である。
さうして驚き易い私の皮膚と靈はつねに螽斯の薄い四肢のやうに新しい發見の前に喜び顫へた。兎に角私は感じた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
私はある時友達と一所に、田圃へ螽斯を取りに行つて狐に化されたをしました。初めは戯談でしたのですが、皆がもうそれにしてしまふので仕方なしに続けてお芝居をして居ました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
自分などは子供の時に、鴨跖草即ち「つゆくさ」を、蛍草ともギイスグサとも呼んでいた。ギイスはきりぎりす、螽斯、はた織虫のことであり、蛍草の名は東京でも知られている。
轡虫、さては草雲雀、螽斯なんど、いずれ野に聞くべきものを美しき籠にして見る都びとの風流は、今も昔に変らぬが、ただこの虫というもの、今は野生のを捕え来て商うのではなくて
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)