“きりぎりす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キリギリス
語句割合
蟋蟀64.9%
螽蟖18.9%
螽斯8.1%
5.4%
2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蟋蟀きりぎりすのように、カサリと、草の中にかがみ込んで見ていると、静かに、雪駄せったる足音が近づいて来る。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、所々丹塗にぬりげた、大きな円柱まるばしらに、蟋蟀きりぎりすが一匹とまっている。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
六番の美男の東海さんは「螽蟖きりぎりすみたいな、あんな女のどこが好いのだ。おい」と、ぼくの面をしげしげとのぞいてたずねます。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
その人声も、影も去って、山は元の静寂しじまかえった。どこかで、昼の螽蟖きりぎりすが啼いていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
未決監を出てからもう彼是一と月、その間、日となく夜となく緊張し切つた俺の神経はまるで螽斯きりぎりすのやうに間断きりもなく顫へ続けた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さうして驚き易い私の皮膚と靈はつねに螽斯きりぎりすの薄い四肢のやうに新しい發見の前に喜び顫へた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
きりぎりすぢやねえが、くちらさねえぢやらんねえな」といつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
其角に「すむ月や髭を立てたるきりぎりす」という句がある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
笹葉たくあとやいろりのきりぎりす 夕兆
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)