“きりぎりす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キリギリス
語句割合
蟋蟀63.2%
螽蟖21.1%
螽斯7.9%
5.3%
2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、所々丹塗にぬりげた、大きな円柱まるばしらに、蟋蟀きりぎりすが一匹とまっている。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ある日しんとした真昼に、長いすすきが畳に伏さるように活けてあったら、いつどこから来たとも知れない蟋蟀きりぎりすがたった一つ、おとなしく中ほどに宿とまっていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蟋蟀きりぎりすのように、カサリと、草の中にかがみ込んで見ていると、静かに、雪駄せったる足音が近づいて来る。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒親し燈に来て鳴かぬ螽蟖きりぎりす
日盛りに、螽蟖きりぎりすが酔いどれていた。
たけのびた雑草の緑にまじって、萩だの女郎花おみなえしだの桔梗ききょうだのの、秋草の花が咲いている、飛蝗ばった螽蟖きりぎりす馬追うまおいなどが、花や葉を分けて飛びねている。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
磯草むらの螽斯きりぎりす鳴かずにゐられで鳴きしきる
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さうして驚き易い私の皮膚と靈はつねに螽斯きりぎりすの薄い四肢のやうに新しい發見の前に喜び顫へた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
未決監を出てからもう彼是一と月、その間、日となく夜となく緊張し切つた俺の神経はまるで螽斯きりぎりすのやうに間断きりもなく顫へ続けた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
其角に「すむ月や髭を立てたるきりぎりす」という句がある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
きりぎりすぢやねえが、くちらさねえぢやらんねえな」といつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
笹葉たくあとやいろりのきりぎりす 夕兆
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)