“櫺子”の読み方と例文
読み方割合
れんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで柳町のねえさんたちや、細紐ひとつの飲屋の女たちが、櫺子れんじや格子から昼寝をさました白粉おしろいまだらな顔をつきのばしていますと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ははははは。門迷とまどいをしちゃア困るぜ。何だ、さッきから二階の櫺子れんじから覗いたり、店の格子に蟋蟀きりぎりすをきめたりしていたくせに」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
その内にふと男の耳は、薄暗い窓の櫺子れんじの中に、人のゐるらしいけはひを捉へた。男はほとんど何の気なしに、ちらりと窓を覗いて見た。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)