“櫺子窓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れんじまど88.9%
れんじ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高い櫺子窓れんじまどである。そこへ人の顔が現われたのだ。イヤ、正確には、現れたような気がしたのだ。それはまことに、おだやかでない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
顎十郎が組屋敷の吟味部屋ぎんみべやへ入って行くと、叔父の庄兵衛とひょろ松が、あけはなした櫺子窓れんじまどの下で、上きげんの高声で話し合いながら、笑っていた。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
湯道具を、自分の家の櫺子窓れんじへ突っこむと、すぐ、お吉ッつぁんの家へ上がりこんで行った。お吉ッつぁんは、稼ぎに出ているのか、留守らしかった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)