“欞子窓”の読み方と例文
読み方割合
れんじまど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入口の左手が一間の欞子窓れんじまどになっていて、自由に手の入るだけの荒い出格子でごうしの奥に硝子戸ガラスどが立っていて、下の方だけ硝子ガラスをはめてある。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
さまざまな物売の声と共にそのへん欞子窓れんじまどからは早や稽古けいこ唄三味線うたしゃみせんが聞え、新道しんみち路地口ろじぐちからはなまめかしい女の朝湯に出て行く町家まちやつづきの横町よこちょう
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
……じゃ、もう一度、雀にえさが遣れるのね、よく馴染なじんで、欞子窓れんじまどの中まで来て、可愛いッたらないんですもの。……これまで別れるのは辛かったわ。
湯島の境内 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)