“硝子窓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ガラスまど63.6%
がらすまど34.8%
ボウルト1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取り付きの角の室を硝子窓ガラスまどから覗くと、薄暗い中に卓子テーブルのまわりへ椅子いすが逆にして引掛けてあり、ちりもかなりたまっている様子である。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まず、窓際へゆっくり席をとって、硝子窓がらすまどを思いッきり押しあける。と、こころよい五月の微風びふうが、れかかるように流れこんで来た。
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
十八度位のがぶりで硝子窓ボウルトに浪の飛沫しぶき夜眼よめにも白く砕けて見えた。低い機関の廻転が子守唄のように彼の耳に通った。為吉の坂本新太郎は暫らくしてすやすやといびきを掻き始めた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)