“磨硝子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すりガラス75.7%
すりがらす24.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雛妓(おしゃく)の黄色い声が聞えたり、踊る姿が磨硝子(すりガラス)を透(とお)して映ったりした。とうとうお終(しま)いには雛妓が合宿へ遊びに来るようになった。
競漕 (新字新仮名) / 久米正雄(著)
水の現れている所は美しく月に輝いているけれども、氷の張っている部分は、月の光が磨硝子(すりガラス)のように消されて了っている。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
円い磨硝子(すりがらす)の笠をかけた朦朧(もうろう)たるランプの火影に、十九歳のロザリンが洋琴(ピアノ)を弾きながら低唱したあのロマンスのなつかしさ。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
磨硝子(すりがらす)に漉(こ)さるる日の光が、室の中を温室のようにした。窓を開くと、隣家の軒に遮られて僅かではあるが、蒼空が見えた。
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)