“すりガラス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
磨硝子75.0%
摺硝子16.7%
擦硝子8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水の現れている所は美しく月に輝いているけれども、氷の張っている部分は、月の光が磨硝子すりガラスのように消されて了っている。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
天井は全面が摺硝子すりガラスになっていて、白昼電燈が適当な柔かさをもって輝いてい、床には、ふかふかと足を吸込む豪奢ごうしゃ絨毯じゅうたんが敷きつめられてあった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
丁度春の盛りの頃で、左手の窓の擦硝子すりガラスには自然の豐熟を唄ふやうな長閑のどかな日光が輝いてゐた。明るい教室の中にはもやもやした生暖い空氣が一杯にめ渡つてゐた。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)