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擦硝子
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すりガラス
ふりがな文庫
“
擦硝子
(
すりガラス
)” の例文
そのせいか、島田の自分を見る眼が、さっき
擦硝子
(
すりガラス
)
の
蓋
(
かさ
)
を通して油煙に
燻
(
くす
)
ぶった
洋燈
(
ランプ
)
の
灯
(
ひ
)
を眺めていた時とは全く変っていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
丁度春の盛りの頃で、左手の窓の
擦硝子
(
すりガラス
)
には自然の豐熟を唄ふやうな
長閑
(
のどか
)
な日光が輝いてゐた。明るい教室の中にはもやもやした生暖い空氣が一杯に
罩
(
こ
)
め渡つてゐた。
猫又先生
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
すると、どこからかようやく足音が聞こえ出して、眼の前の
擦硝子
(
すりガラス
)
がぱっと明るくなった。それから
庭下駄
(
にわげた
)
で
三和土
(
たたき
)
を踏む音が二足三足したと思うと、玄関の扉が片方
開
(
あ
)
いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“擦硝子”で始まる語句
擦硝子張