“罩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
86.6%
こも10.2%
たちこ1.1%
ふせ1.1%
つつ0.5%
つゝ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、つかれてきたはねにバサバサとちからめて、ひつかうとするけれど、ラランのやつはさつさとさきびながら、いたもので
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
深い霧のこもつた中で立往生して了ふ。道が分らなくなる。谷へ落つこちるかも知れぬやうな危い処で、危い事には気附かずに狼狽する。
父親の膝の上に——眠元朗はその娘の髪の上に自分の手を置いて、悲しげに桃花村をたちこめている紅霞をながめた。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
雞籠にはとりのかごふせてかの蜘蛛くもをとらへしにはら夜光珠やくわうのたまあり、大さ弾丸だんぐわんの如しとしるせり。
暗い霧がすぐに広間をつつむ。その霧は6440
此よりサンタガタまでは、まだ若干の路程あるに、やみは漸く我等の車をつゝまんとす。馭者は畜生マレデツトオを連呼して、鞭策べんさく亂下せり。