“在”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
43.5%
9.4%
いま8.5%
おわ7.6%
ざい7.4%
いで4.6%
2.6%
いら1.7%
あり1.7%
1.7%
あっ1.2%
ある1.2%
1.2%
おは1.1%
まし0.9%
ましま0.9%
0.8%
あら0.6%
0.5%
ぜえ0.5%
0.3%
おはし0.3%
あん0.2%
0.2%
ゐら0.2%
いまし0.2%
います0.2%
おはせ0.2%
おわしま0.2%
はす0.2%
ゐな0.2%
イマ0.2%
ザイ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時、皇后陛下でらせられた皇太后様は、毎年文展に行啓あらせられ、殊のほか絵画に御興深くあらせられるように拝されました。
自己の余生を亡き夫の遺業の完成のためにゆだねるは、なおます夫につかうる如き心地がして、この上もない楽しみではあるけれども
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
われを君があだおぼし給ふなかれ、われは君のいづこにいますかをわきまへず、また見ず、また知らず、たゞこの涙にるゝおもてを君の方に向けたり。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
仏教をたっとぶ市民達はその仏教の教主たるところの噠𡃤喇嘛その人を生仏いきぼとけとして尊信し、その喇嘛のおわす宮殿を神聖不可侵おかすべからざる場所とした。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一組は、六十くらいの白髪の老爺ろうやと、どこか垢抜あかぬけした五十くらいの老婆である。品のいい老夫婦である。このざいの小金持であろう。
美少女 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「それぢやその新聞が違つてゐるのだよ。阿父さんは先之さつき病院へ見舞にお出掛だから、間も無くお帰来かへりだらう。まあ寛々ゆつくりしておいでな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
奉じ、城主山路殿に直々じきじき会い申さんために、これまで参った。——山路弾正殿に、御意ぎょい得とうぞんずる。山路殿はそれにおさぬや!
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはいけませんワ、父と、花房さんと、千種さんがいらっしゃるんです——エ? ——謄本コピーは? 御存じない、どうしても——
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
たまたまそとより基督信徒のきたるあれば我らは旧友に会せしがごとく、敵地にありて味方に会せしがごとく、うち悦びてこれを迎えたり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「無礼すな。これにわすは、御台所の政子の方様である。伊豆の秋戸の里よりお渡りあって、今この鎌倉へお着きなされたところだ」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その人は次官であるから随分身分のある人で、その人の親類が長州にあって、これに手紙をやった所が、その手紙を不意ふいと探偵に取られた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
前にして遠く房總ばうそうの山々をのぞみ南は羽田はねだみさき海上かいじやう突出つきいだし北は芝浦しばうらより淺草の堂塔迄だうたふまではるかに見渡し凡そ妓樓あそびやあるにして此絶景ぜつけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何事か呪文の如き事を口ずさみ、交る/\天をあふぎて訴ふる様、波羅伊曾はらいその空にしませる彼等の父の不思議なる救ひの手を待ち設くる体なり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あまりにこひしうなつかしきをりみづかすこしははづかしきおもひ、如何いかなるゆゑともしるにかたけれど、且那だんなさまおはしまさぬとき心細こゝろほそへがたう、あにともおやとも頼母たのもしきかたおもはれぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
天道樣が感應かんおうましまして忠兵衞にはせし者ならん如何にも此長助が一肌ひとはだぬいでお世話致さんさりながら一たん中山樣にて落着らくちやくの付し事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
又お前の信仰の虚偽をあばかれようとすると「主よ主よというものことごとく天国に入るにあらず、吾が天にまします神の旨にるもののみなり」
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
白楽天はくらくてんのことば——行路カウロノ難ハ山ニモアラズ水ニシモアラズ、タダ人情反覆ハンプクノ間ニリ——という事実を人々はのあたりに見たことだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて慇懃いんぎんに札を施し「旦那だんな、失礼なこと伺ふ様ですが、失つ張り此の山のかたあらつしやりますか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
はなしをしてるのはだれか?』王樣わうさまあいちやんにちかづきながらまをされました、それから、さもめづらしさうにねこあたまておでになりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
信州小室こむろぜえに友達が行って居りますから無心を云おうと思いまして参ったのでごぜえますが、途中で災難に遭い、金子かねを……
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
花山院の兼雅かねまさへ嫁いだ一女なども“——コノ御台所ハ御眉目モ美シウ情モ深クオハシケル上ニ、タグヒナキ絵書キニテゾ、オシケル——”と見えるし、また六番目の女は
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さても平野村甚左衞門方に世話せわに成居るお三婆は此事をきくよりおほひなげかなしみ先年御誕生ごたんじやうの若君の今迄いままでも御存命におはしまさば將軍の御落胤おんおとしだねなれば何樣いかやうなる立身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さう云ふやうなお方がおあんなさらなければ、……私貴方にお願があるのでございます」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
慮外りよぐわいながら此のわたりのいほりに、近き頃さまへて都より來られし、俗名ぞくみやう齋藤時頼と名告なの年壯としわかき武士のおさずや』。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「それこそ、御妻君がゐらつしやるのですから、余り頻繁しげしげ上りますと……」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
傍邊かたはらより弟彦四郎是も漸く十二歳なるが進出すゝみいでわたしも參り兄と一所に委細ゐさい聞糺きゝたゞし母樣の御心をなぐさめんと申せば母は兄弟の孝心かうしんを喜び父樣が世にいまして此事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その中央ちゆうあうはたたつる、これ御機屋おはたやとなへてかみいますがごとく畏尊おそれうやまひ、織人おりてほか他人を入れず、織女おるをんな別火べつくわしよくし、御機おはたにかゝる時は衣服をあらため、塩垢離しほこりをとり、てあらひくちそゝぎこと/″\くきよ
能々よく/\見るに岡山におはせし時數年我が家に使ひたる若黨の忠八にて有ければあまりの事に言葉も出ず女の細き心にてかゝいやし姿すがたに成しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
柴田殿のおおせ御尤のようではあるが、信孝殿御利発とは申せ、天下をお嗣参らせる事は如何いかがであろう。信長公の嫡孫三法師殿のおわしますからには、この君を
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
取換とりかはし如何成れば姉妹二人斯る苦界に沈みしぞ父樣とゝさまには私の身の代金しろきんの爲に人手に掛り果て給ひ母樣には麹町におはするとの事成れどなどかあひには來給はぬぞ手紙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
阿母さんも来月はすうさんが来てくれると言つて、朝晩にそればかりたのしみにしてゐなすつた……のだし
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
神は御嶽オタケに常在するのではないが、神聖視する所から、いつでもイマす様に考へられもする。内地の杜々モリ/\の神も、古くは社を持たなかつたに相違ない。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)