“在世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざいせい50.0%
ざいせ30.0%
あら10.0%
いた10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信玄公しんげんこうのご在世ざいせいまで、代々だいだい武田家たけだけより社領しゃりょうのご寄進きしんもあったこの山のことゆえ、もしや、ご承知しょうちもあろうかと、おうかがいにでましたしだいで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やすんじけりさるにてもいぶかしきは松澤夫婦まつざはふうふうへにこそ芳之助よしのすけ在世ざいせときだに引窓ひきまどけぶりたえ/″\なりしをいまはたいかに其日そのひ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たヾ一人ひとりありしいもとれと非常ひじやうなかよかりしが、いませてなにもなき、そのいもと姉樣ねえさま正寫そつくりにて、いま在世あらばとこひしさへがたく、お前樣まへさま姉樣ねえさまなればれにはいもとやうおもはれて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おもへば頼母たのもしいやうにもあり故郷こきやうかへるといふからしておやことおもはれますとうちしほるればそれ道理ことわりわたしでさへも乳母うばことすこしもわすれずいま在世いたならあまへるものを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)