“道理”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もっとも35.4%
どうり20.7%
だうり17.1%
ことわり15.2%
もつとも6.1%
わけ1.8%
どうれ1.2%
いはれ0.6%
ぎり0.6%
すじみち0.6%
(他:1)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“道理”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語21.2%
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻11.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
道理もっとも千万せんばんちげえねえ、これから売るものアてめえ身体からだより他にゃあえんだ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「これはいかにもご道理もっとも、信玄公には鉄砲と女子おなごを、厳重に吟味される筈、うかとはいることは出来ませぬ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そしてしずかなところを、もとめて林の中に入ってじっと道理どうりを考えていましたがとうとうつかれてねむりました。
手紙 一 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「そうとも、たとえ人間にんげんほどに道理どうりがわからなくとも、おれたちにだって義理ぎりはあるからな。」といいました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
負惜まけをしみをつたものゝ、家来けらいどもとかほ見合みあはせて、したいたも道理だうり
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
よしや深山みやまがくれでも天眞てんしんはないろ都人みやこびとゆかしがらする道理だうりなれば
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
汝の憂ひに道理ことわりあらば、汝等の誰なるや彼の罪の何なるやをしり、こののちうへの世に汝にむくいん 一三六—一三八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
また、ふねの、さながら白銀しろがねしゝけるがごとえたるも道理ことわりよ。
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
熊野一の港だと聞いたがなるほど道理もつともだと思ひながら、洋傘かうもりをさし、手提をさげてぼんやりと汽船から降りた。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
おやためだつて、なんだつて、一旦いつたんほかひとをおまかせだもの、道理もつともだよ。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「へーえッ! あの婆さんが、そう言った。譃だ! 年寄に其様なことが、一々分る道理わけが無いもの。」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「お前は嬰児ねんねえだからわかるまいね、知らない道理わけだから言って聞かせよう、あのね、若お師匠様にね、御亭主だんなさまが出来たの。」
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道理どうれで頭にこぶが出来てらあ。そんな不作法な頭あ、るなあ骨が折れていけねえ。今日は勘弁するから、この次から、ね直して来ねえ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道理どうれ生粋いなせだと思ったよ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『不浄だとは何だ』と丑松は心に憤つて、蔭ながらあの大日向の不幸ふしあはせを憐んだり、道理いはれのないこの非人扱ひをなげいたりして、穢多の種族の悲惨な運命を思ひつゞけた——丑松もまた穢多なのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
おい、それでは済むまい。よしむば、われわれ同胞が、君に白状をしろといつたからツて、日本人だ。むざむざ饒舌しゃべるといふ法はあるまいぢやないか、骨が砂利にならうとままよ。それをさうやすやすと、知つてれば白状したものをなんのツて、面と向つてわれわれにいはれた道理ぎりか。え? どうだ。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その人にこんな手紙を上げるのは、道理すじみちから言っても私が間違っている。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
であるから、従来の学者の如き、内容に形体的、実質的の両面のあることの考へもなく、且、勿論二方面の区別を立てた後に、之をまた融合せしめて考へることの出来なかつた頭脳からは、難解とのみ却けられたのも道理モツトモであるが、今日ではもうその様な解釈法ではいけない。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)