道理いはれ)” の例文
『不浄だとは何だ』と丑松は心に憤つて、蔭ながらあの大日向の不幸ふしあはせを憐んだり、道理いはれのないこの非人扱ひをなげいたりして、穢多の種族の悲惨な運命を思ひつゞけた——丑松もまた穢多なのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)