“悧發”の読み方と例文
新字:悧発
読み方割合
りはつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十八といふにしては、ませた娘で、可愛らしくも悧發りはつでもありますが、持つてゐた紅皿は、指の跡が澤山あるだけ、紅筆を使つた樣子も、紅筆などを持つてゐる樣子もありません。
おもみちは一すぢなれと夏引なつびきの手引てびきのいとみだれぐるしきはこひなるかや優子ゆうこ元來もとよりさいはじけならず柔和をとなしけれど悧發りはつにてもの道理ことはりあきらかに分別わきまへながららきはれぬむねくもにうつ/\として
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
俺の手柄と言ひ度いが、それは神津右京樣の御總領吉彌樣の働きと言つても宜い。——吉彌樣は十四といふ御幼少だが、根が悧發りはつの方で、一と目泥棒を見てよくそのくせを覺えてゐて下すつた。