“雲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くも95.3%
ぐも2.5%
うん0.9%
0.3%
くもり0.3%
そら0.3%
ゆき0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なつになると、しろくも屋根やねうえながれました。おんなは、ときどき、それらのうつりかわる自然しぜんたいして、ぼんやりながめましたが
ちょうと三つの石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、なつうみのかなたにかたむいて無数むすうのうろこぐもうつくしく花弁はなびらのようにそらりかかったときに、げてんだものもありました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
きのうにりたので今日はいちばい重厚な構えで“五うんぷうノ陣”が組まれた。ひだりは林冲りんちゅう、一丈青の隊伍。みぎは花栄と孫立そんりゅう。まん中の先鋒隊が秦明しんめいである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
イロいウモがアかく
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
洗髪あらいがみ潰島田つぶししまだ、ばっさりしてややほつれたのに横櫛よこぐしで、金脚きんあし五分珠ごぶだまかんざしをわずかに見ゆるまで挿込んだ、目の涼しい、眉の間にくもりのない、年紀としはまだ若いのに、白粉気おしろいけなしの口紅ばかり
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
眠つてる、草ン中に倒れてゐるんだそらもと
少々しょうしょうへだたったところには、たかおおきなまつがありました。うえ冬空ふゆぞらは、ゆきゆきがはやくて、じっと下界げかいおろしていました。百しょういえは、ここからまだとおかったのです。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)