“ゆき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユキ
語句割合
64.3%
20.8%
2.8%
2.5%
降雪0.9%
0.9%
柚木0.6%
由岐0.6%
0.6%
0.3%
(他:18)5.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、あれはゆきれいがあつて、小兒こども可愛いとしがつて、れてかへつたのであらうもれない。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかもゆきなすゆびは、摩耶夫人まやぶにんしろほそはな手袋てぶくろのやうに
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母親はゝおやはほた/\としてちやすゝめながら、亥之ゐのいましがた夜學やがくゆきました
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
左樣そうだらうおまへ鼻緒はなをたちッこはい、いやれの下駄げたはいゆきねへ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
……そのゆきかえりか、どっちにしろ切符の表に、片仮名の(サ)の字が一字、何か書いてあると思いますか。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
図書 以後、お天守したゆきかいには、誓って礼拝をいたします。——御免。(つっと立つ。)
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ふうん」と和尚おしょうは腕組を始めた。ゆきが短かいので太いひじ無作法ぶさほうに見える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゆきを、いくら伸して見ても、女の着物の仕立は、一尺七寸五、六分より裄は出ない。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この降雪ゆきに、どこにいることか——当り矢のころからのことが走馬灯そうまとうのように一瞬、栄三郎の脳裡のうりをかすめる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
チラチラチラと闇黒に白い物の舞っているのは、さては降雪ゆきになったとみえる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そびらには千入ちのりゆきを負ひ、ひらには五百入いほのりゆきを附け
ここにアメノオシヒの命とアマツクメの命と二人が石のゆきを負い、あたまこぶになつている大刀たちいて、強い弓を持ち立派な矢を挾んで、御前みまえに立つてお仕え申しました。
まもなく、七兵衛の道中姿を、多摩川を一つ向うへ隔てた吉野村の、柚木ゆき即成寺そくせいじの裏山の松の林の中に見出します。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
名前は柚木ゆきといった。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「じゃ、まあ、それはいいとして……」と、さじを投げて「由岐ゆきはまへあがってからどうしていた?」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そりゃ、何かにるからでござンしょうが、廈門アモイ船や西班牙スペイン船から長崎沖で密買した火薬を、この阿波の由岐ゆき港に荷揚げをしてコッソリと、の山へ運びこむってえ噂が、もっぱら評判でございますよ、といっても、色をかえて、びっくりすることはございません。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お針仕事が、津々浦々の、女たちにもわかりよいやうに、反物のはばは、およそ男の人のゆきに一ぱいであることを目標めあてとし、その布を、袖に四ツに畳んで折り、身ごろを長く四ツに折ればとれる。
きもの (新字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
お針仕事が、津々浦々の、女たちにもわかりよいやうに、反物のはばは、およそ男の人のゆきに一ぱいであることを目標めあてとし、その布を、袖に四ツに疊んで折り、身ごろを長く四ツに折ればとれる。
きもの (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
さらに孝徳紀の大化二年の条には、『人死亡みまかる時に、若くはわなきて自らしたがひ、或は絞きて殉はしめ、及びあながちにゆきし人の馬を殉へるが如き旧俗は、皆悉くとどめよ』とあるのは、まだこの時代に殉死がさかんに行われ、或いは自発的にまたは強制的に、この蛮習の存したことが窺われる。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
張玉の肉薄して登るに及び、城ついに抜かれ、凱と程暹ていせん兪琪ゆき趙滸ちょうこ等皆らる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それは前年の暮に新井白石の容奇ゆきの詩に倣つて作つたものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
豐葦原ノ千五百秋ちいほあき瑞穗みづほノ國ハ、我ガ子孫うみのこきみタルベキくにナリ、いまし皇孫すめみまゆきしらセ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
ゆきを氣付けろ…………。」
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
そして、をどり……をどり歸途かへり……着崩きくづしたところては、往路ゆきではあるまい。踊子をどりこだらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これから三十深山しんざんたつするに、鐵車てつしや平均速力へいきんそくりよくが一時間じかんに二はんとして、往途ゆき二日ふつか
殊に大新嘗には国中の公田くでん悠紀ゆき主基すき卜定ぼくていして、その所産をもって祭儀の中心たるべき御飯おんいいの料にてられることになっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかるに悠紀ゆき主基すき二殿内部の作法鋪設さほうほせつのごときものは、特に秘儀というまでの厳重さではなかったというにもかかわらず、ただその無限のとうとさの故に
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
考頭注に、「このかしは神の坐所の斎木ゆきなれば」云々。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それが、黒い袖のゆき短かに、しわの想わるる手をぶらりと、首桶くびおけか、骨瓶こつがめか、風呂敷包を一包ひとつつみ提げていた。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
第十三 雪ノ潔瑩けつえい比スベキモノ無クク汚濁ヲ洗濯シ臭腐ヲ駆除ス 故ニ中華西洋人ノ廉潔物ノ清浄必ズコレヲ之ニ比ス 我邦由伎ゆきノ名モ亦此義ナリ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
で、また仮に娘分として、名はお由紀ゆきと云うのと、秋庭君とである。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たま/\の旅行りよかうだし、靜岡しづをかまで行程ゆきして、都合つがふで、あれから久能くのう𢌞まはつて
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何も穿鑿せんさくをするのではないけれど、実は日数の少ないのに、汽車の遊びをむさぼった旅行たびで、行途ゆきは上野から高崎、妙義山を見つつ、横川、くまたいら、浅間を眺め、軽井沢、追分をすぎ、しの線に乗り替えて、姨捨おばすて田毎たごとを窓からのぞいて、泊りはそこで松本が予定であった。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十二月の初旬のころでところどころ薄陽うすびしている陰気な空から、ちらりちらり雪花ゆきが落ちて来た。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
時によっては好い景色とも見られるであろうが、午後から何だか、寒さが増して陰気な空模様に変ったと思っていたら、雪花ゆきがちらりちらり散って来た。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
うえ冬空ふゆぞらは、ゆきゆきがはやくて、じっと下界げかいおろしていました。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
室の中を見ると、狛錦こまにしきくれあや倭文しずりかとりたてほこゆきくわなどのの盗まれた神宝があった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ゆき負ひて太刀を佩きたる物部もののふのよそほひしたる山ざくら花
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)