“梃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てこ59.2%
ちょう32.9%
ちやう3.9%
ちゃう1.3%
てい1.3%
てう1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少佐はその壊れ目にステッキを突込んで、てこのようにして、とうとう鎧戸をこじり開けました。次に彼は窓の硝子ガラスを叩き破りました。
計略二重戦:少年密偵 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
最近少し余裕が出来たので、音楽好きの子供にねだられて、やっとセロを一ちょう買ってやった妻に、彼はあまり好い顔をしなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ちやう剃刀かみそりで後からのどを切られ、血汐の海の中に突つ伏し、お仙はその上に崩折れて、これも見事に生害して居たのでした。
はだかに半纒はんてんだけ一枚着てみんなの泳ぐのを見てゐる三十ばかりの男が、一ちゃう鉄梃かなてこをもって下流の方からさかのぼって来るのを見ました。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
孟子いはク、ていヲ執ツテ以テ秦楚しんそノ堅甲利兵ヲたつスベシ……
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「何方も拔き差しならねえ破目はめだ。仲間の仕來りは、こんな時には二てうの匕首に物を言はせる外はねえ」