“破目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はめ63.2%
やぶれめ15.8%
やれめ11.8%
われめ9.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに妊娠というようなことにでもなれば、抜き差しならぬ破目はめに陥ることがある。これは充分警戒しなければならぬことだ。
学生と生活:――恋愛―― (新字新仮名) / 倉田百三(著)
それで私は想当おもいあたってる事があるから昨日きのうお源さんの留守に障子の破目やぶれめからなかをちょいとのぞいて見たので御座いますよ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
壁の裏が行方ゆくえであらう。その破目やれめに、十七日の月は西に傾いたが、よる深く照りまさつて、ぬぐふべき霧もかけず、雨も風もあともない。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
扉の方へうしろ向けに、おおき賽銭箱さいせんばこのこなた、薬研やげんのような破目われめの入った丸柱まるばしらながめた時、一枚懐紙かいし切端きれはしに、すらすらとした女文字おんなもじ
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)