“破目板”の読み方と例文
読み方割合
はめいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし三度目の感情が、周作の顔へ閃めいた時、千代千兵衛の構えは全く崩れ、タ、タ、タ、タ、タ、タと崩砂なだれのように、広い道場を破目板はめいたまで、後ろ向きに押されて行った。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ドスン……と階下かいか破目板はめいたをたたきやぶる音がした。つづいて、まどガラスがやぶられた。しかし、一階の窓には、のこらず鎧戸よろいどがつけてある。かんたんには侵入しんにゅうできないだろう。
主税が足をとめ、岡野金右衛門は、破目板はめいたへそっと、耳をあてて、うかがっていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)