“鎧戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろいど92.2%
よろひど7.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日はもう暮れかけていましたが、大屋敷の窓にはまだ鎧戸よろいどが下してありませんでしたので、内部なかの様子をちらと覗くことが出来ました。
不在のときには、きわめて巧妙に、細枝でつくったひもでしっかりとドアの取っ手をしばりつけ、鎧戸よろいどには心張棒がかってあった。
私は門のところにためらひ、芝生しばふの上にためらつた。鋪石道を往きかへりした。硝子戸ガラスど鎧戸よろひどしまつてゐて内部を見ることは出來なかつた。
柱だけの白いバンガロオが一軒、若い松の群立むらだつた中にひつそりと鎧戸よろひどおろしてゐる。——それを写生してゐるのだつた。
O君の新秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)