“鎧櫃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろいびつ89.5%
よろひびつ7.9%
よろひゞつ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし、その覆面の男が、何で好きなお雪を、ああまでむごく斬り殺して、その上、鎧櫃よろいびつに入れて唖男に運び出させたのであろうか」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「忠成め、飛んだくらひぬけと見えるて。」豊後守はそつとその弁当箱に触つてみた。箱は鎧櫃よろひびつほどおもりがした。
定番、大番、加番の集まつた所で、土井はしやう九つどきに城内を巡見するから、それまでにかく持口もちくちを固めるやうにと言ひ付けた。それから士分のものは鎧櫃よろひゞつかつぎ出す。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)