“よろひびつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鎧櫃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「忠成め、飛んだくらひぬけと見えるて。」豊後守はそつとその弁当箱に触つてみた。箱は鎧櫃よろひびつほどおもりがした。
杉之助は口をつぐみました。貧しい住居ですが、机も本箱も鎧櫃よろひびつも槍もあり、本箱にはむづかしい四角な文字の本が一パイ詰つて居る樣子が、ひどく平次を頼母たのもしがらせます。
具足奉行ぐそくぶぎやう上田五兵衛は具足を分配する。鉄砲奉行石渡彦太夫いしわたひこだいふ鉄砲玉薬てつぱうたまくすりを分配する。鍋釜なべかま這入はひつてゐた鎧櫃よろひびつもあつた位で、兵器装具には用立たぬものが多く、城内は一方ひとかたならぬ混雑であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)