“石渡彦太夫”の読み方と例文
読み方割合
いしわたひこだいふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
具足奉行ぐそくぶぎやう上田五兵衛は具足を分配する。鉄砲奉行石渡彦太夫いしわたひこだいふ鉄砲玉薬てつぱうたまくすりを分配する。鍋釜なべかま這入はひつてゐた鎧櫃よろひびつもあつた位で、兵器装具には用立たぬものが多く、城内は一方ひとかたならぬ混雑であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
両奉行は鉄砲奉行石渡彦太夫いしわたひこだいふ御手洗伊右衛門みたらしいゑもんに、鉄砲同心を借りにつた。同心は二にんの部下をあはせて四十人である。次にそれでは足らぬと思つて、玉造口定番たまつくりぐちぢやうばん遠藤但馬守胤統たぢまのかみたねをさに加勢を願つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)