“持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
76.8%
もち6.7%
4.6%
もっ3.7%
もつ3.5%
もた1.8%
もて0.9%
0.9%
たも0.4%
0.4%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやおや、まあ。めずらしい大きなうりだこと、さぞおいしいでしょう。うちへってかえって、おじいさんと二人ふたりべましょう。」
瓜子姫子 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ばあさんが古手桶ふるておけを下げて出て参り升て、私どもの腰かけてるかたはらの小川の中へ手桶ておけを浸し、半分ほどはいつた水を重気にもちあげ升た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
この程度に、生活をしていることは、彼としては、かなり自戒を保って、生れ変ったほど、身を修めているつもりなのである。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふもとの村へもって行ってこの笛を吹くのだ。雪が降って外へ遊びに出られなくても、この笛があれば、吹いて楽しく家で遊んでいられる。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
同伴者つれ親類しんるゐ義母おつかさんであつた。此人このひと途中とちゆう萬事ばんじ自分じぶん世話せわいて、病人びやうにんなる自分じぶんはらまでおくとゞけるやくもつたのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
東京天王寺てんのうじにて菊の花片手に墓参りせし艶女えんじょ、一週間思いつめしがこれその指つきを吉祥菓きっしょうかもたたも鬼子母神きしぼじんに写してはと工夫せしなり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
思兼神というのは、天照大御神あまてらすおおみかみが岩戸へ隠れたとき、岩戸開きの総計画をお考えになった神様で、「数人の思慮おもいはかを一つの心に兼もてる意なり」
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これひさしうして景公けいこう使者ししや(二〇)せつしてゆるす。((使者))せて軍中ぐんちうる。穰苴じやうしよいはく、『しやうぐんれば、きみれいけざるところあり』
誰も知って居る五戒をたもつと云うじゃ、これは俗には出来悪でけにくいものじゃ、其のうち偸盗戒ちゅうとうかいといって仮にも盗みをする事は許さん、塵一つでも盗めないじゃ
其中に「変若水ヲチミヅ」と言ふ万葉の用語に関した解釈を書いてゐた。万葉に「月読ツキヨミたる変若水ヲチミヅ」と言ふ語がある。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あんたお嬢さんが莫大のお金をって逃げやはった、それ故何うもわたいの思うには粂之助がお嬢さまを殺して金子かねを取って、其の死骸を池ン中へほうり込んだに違いないとう考えるのでおす
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大仙、仏法蔵ヲシテ一切衆生シュジョウ利益リヤクス。何ノ怨恨カアッテ、独リワレノミニ法ヲ説カザル。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)