“家持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やかもち60.0%
いえもち20.0%
ヤカモチ15.0%
いへもち5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
躬恒のは瑣細ささいな事をやたらに仰山に述べたのみなれば無趣味なれども、家持やかもちのは全くない事を空想で現はして見せたる故面白く被感かんぜられ候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
されば新橋辺にて家持いえもちの芸者は色仕掛のお客と見れば用心なしあまりしげしげ呼ばるる時は芸者の方よりていよく返礼をなして後の難儀を避くるよし
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
若くから氏上ウヂノカミで、數十の一族や、日本國中數萬の氏人ウヂビトから立てられて來た家持ヤカモチも、ぢつと對うてゐると、その靜かな威に、壓せられるやうな氣がして來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
さて大橋文右衞門一件かゝあひ山崎町質渡世しちとせい家持いへもち五兵衞并びに同人家内の者奉公人に至るまで一同呼出よびだしになりし處此の番頭久兵衞のみ名前なまへこれなきにつき彼一人は留守るす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)