“家族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぞく70.7%
やから10.3%
うち6.9%
うから5.2%
うちのもの1.7%
ひと1.7%
みうち1.7%
みんな1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糟谷かすや次男じなん芳輔よしすけじょれい親子おやこ四人の家族かぞくであるが、その四人の生活が、いまの糟谷かすやはたらきでは、なかなかほねがおれるのであった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
我はフィオレンツァにこれらの家族やからと他の諸〻の家族とありて、歎くべき謂れなきまでそのいと安らかなるを見たり 一四八—一五〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さうしちやうま裾湯すそゆえてねえつてつちや家族うちものことしてなあ、百姓ひやくしやうはおめえ夜中よなかまでねむんねえでつちやらんねえな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
精進湖雲あし赤く日暮なり写真とらすと家族うから
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
家族うちのものは便宜上「白」と呼んでいたが、二葉亭は決して名を呼ばなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
お浪の家は村で指折ゆびおり財産しんだいよしであるが、不幸ふしあわせ家族ひとが少くって今ではお浪とその母とばかりになっているので、召使めしつかいも居ればやとい男女おとこおんな出入ではいりするから朝夕などはにぎやかであるが
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
どこまでも執着しゅうじゃくつよわたくしは、自分じぶん家族みうちのこと、とりわけ二人ふたり子供こどものことがにかかり、なかなか死切しにきれなかったのでございます。
鄰家となりはと、あなからすこし、はなさきして、のぞくと、おなじやうに、提灯ちやうちん家族みんなそでつゝんでる。たましひなんど守護しゆごするやうに——
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)