“うから”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウカラ
語句割合
56.7%
家族10.0%
宗族6.7%
親族6.7%
近親3.3%
氏族3.3%
眷属3.3%
眷屬3.3%
血族3.3%
親戚3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妃は髪黒くたけ低く、褐いろの御衣おんぞあまり見映えせぬかわりには、声音こわねいとやさしく、「おん身はフランスのえきに功ありしそれがしがうからなりや」
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
札所ふだしよめぐりの旅人たびびとは、すゞろ家族うからしのぶらむ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
われ名をクルラード・マラスピーナといへり、かのらうにあらずしてそのすゑなり、己が宗族うからにそゝげるわが愛今こゝにきよめらる。 一一八—一二〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わしのをひの、おとうとの! おゝ、御領主とのさま! おゝ、をひよ! わがつま! おゝ、大事だいじの/\、親族うから血汐ちしほながされてゐる! 公平こうへい御領主ごりゃうしゅさま
われ汝等おぬしら確執なかたがひ等閑なほざり視過みすごしたるつみによって、近親うから二人ふたりまでもうしなうた。御罰ごばつれたるものはない。
ロミオ すりゃ、その名前なまへ胸板むないた射拔いぬかれたやうにおもうて、その名前なまへ持主もちぬし大事だいじ近親うからころしたゆゑ。
そこは夜目遠目のきく闇の精のような氏族うからで、のみならず、早乗りにかけては及ぶものがないという名人ばかりだから、毎夜、鷹巣から城山の尾根づたいにやってきて、月明りをたよりに畑仕事をし
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
太郎稲荷いなり眷属うから悪戯いたずらをするのが、毎晩のようで、暗い垣から「伊作、伊作」「おい、お祖母ばあさん」くしゃんとくしゃみをして消える。「畜生め、またうせた。」これに悩まされたためでもあるまい。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手に手にくはしもりとる神の眷屬うから
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あゝわが血族うからよ、あゝ上より注がれし神の恩惠めぐみよ、汝の外誰の爲にかあめの戸の二たび開かれしことやある。 二八—三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)