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族
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うから
ふりがな文庫
“
族
(
うから
)” の例文
族
(
うから
)
に持ちながら、人に奪らるゝことやある! いで、取り返して、わが妻にせむ! 一圖に思ひ切つては、鐵壁も避けぬ盛遠。
袈裟の良人
(旧字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
妃は髪黒く
丈
(
たけ
)
低く、褐いろの
御衣
(
おんぞ
)
あまり見映えせぬかわりには、
声音
(
こわね
)
いとやさしく、「おん身はフランスの
役
(
えき
)
に功ありしそれがしが
族
(
うから
)
なりや」
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
姫は我手を
※
(
と
)
りて、我面を
打目守
(
うちまも
)
り、その事をば館の人々まだ一たびも我に告げざりき、さては我
族
(
うから
)
の御身に負ふ所はいと大いなりと宣給ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
かくて恐ろしき閾の上よりいふ、あゝ天を逐はれし者等よ、卑しき
族
(
うから
)
よ、汝等のやどす慢心はいづこよりぞ 九一—九三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
大日下の王は大命を受けたまはずて、おのが妹や、
等
(
ひと
)
し
族
(
うから
)
の
下席
(
したむしろ
)
にならむ
七
といひて、大刀の
手上
(
たがみ
)
取
(
とりしば
)
り
八
て
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
そしてそういうふうに死んだ者は山男山女の類の
族
(
うから
)
のなかにゆくといわれている。
東奥異聞
(新字新仮名)
/
佐々木喜善
(著)
男と常陸の妻の
族
(
うから
)
と、——彼等は京へはひる途中、日がらの悪いのを避ける為に、三四日
粟津
(
あはづ
)
に滞在した。それから京へはひる時も、昼の人目に立たないやうに、わざと日の暮を選ぶ事にした。
六の宮の姫君
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
我が
族
(
うから
)
すでに一人はいさぎよしくわうくわうと空に散りつつ消えぬ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それゆえにわれらの
族
(
うから
)
は苦しみとなやみとに堪える堅き心をもつ
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
ひろびろと
野陣
(
のぢん
)
立てたり萱草は遠つ代よりの大
族
(
うから
)
にて
晶子鑑賞
(新字旧仮名)
/
平野万里
(著)
近き
族
(
うから
)
にて、山の
医師
(
くすし
)
として知られたり。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
各自の
族
(
うから
)
の祭を営み得るわけがない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
しかしここの年のはじめは何の晴れがましいこともなく、また
族
(
うから
)
の
女子
(
おなご
)
たちは奥深く住んでいて、出入りすることがまれなので、
賑
(
にぎ
)
わしいこともない。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
こを殺しつとて、咎めらるゝことあらば、いかにすべき。客。そは心安かれ。あるじの
老女
(
おうな
)
も聞きしことあるべきが、われはボルゲエゼの
族
(
うから
)
なり。媼。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
我には世に、名をアラージヤといふひとりの
姪
(
めひ
)
あり、わが
族
(
うから
)
の惡に染まずばその
氣質
(
こゝろばへ
)
はよし 一四二—一四四
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
大津山
(
おほつさん
)
ここの御宮の見わたしを
族
(
うから
)
がものと我等すずしむ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
逞しき
女等
(
おみなら
)
、ネエレウスのたけき
族
(
うから
)
。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
逃ぐる者をば龍となりて追ひ、齒や財布を見する者には
羔
(
こひつじ
)
のごとく
柔和
(
おとな
)
しきかの僭越の
族
(
うから
)
一一五—一一七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
人の噂を聞くに、この貴人はボルゲエゼの
族
(
うから
)
にて、アルバノとフラスカアチとの間に、大なる
別墅
(
べつしよ
)
を
搆
(
かま
)
へ、そこの
苑
(
その
)
にはめづらしき草花を植ゑて
樂
(
たのしみ
)
とせりとなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
これへ参ったのは、石浦の山椒大夫が
族
(
うから
)
のものじゃ。大夫が使う
奴
(
やっこ
)
の一人が、この山に逃げ込んだのを
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
天竜の
水上
(
みなかみ
)
清み雪祭る
族
(
うから
)
が鬼はよに遊びける
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
天
(
あま
)
の
族
(
うから
)
よ。11680
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
わが家もこの国にて聞ゆる
族
(
うから
)
なるに、いま勢いある国務大臣ファブリイス伯とはかさなる
好
(
よし
)
みあり。
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
わが家もこの国にて聞ゆる
族
(
うから
)
なるに、いま勢ある国務大臣ファブリイス伯とはかさなる
好
(
よしみ
)
あり。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「されどこの
一件
(
ひとくだり
)
のことはファブリイス夫人こころに秘めて
族
(
うから
)
にだに知らせ玉はず、女官の
闕員
(
けついん
)
あればしばしの
務
(
つとめ
)
にとて呼寄せ、
陛下
(
へいか
)
のおん
望
(
のぞみ
)
もだしがたしとて遂にとどめられぬ。」
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「されどこの
一件
(
ひとくだり
)
のことはファブリイス夫人こころに秘めて
族
(
うから
)
にだに知らせたまわず、女官の
闕員
(
けついん
)
あればしばしの務めにとて呼び寄せ、陛下のおん望みもだしがたしとてついにとどめられぬ」
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
妃は髪黒く
丈
(
たけ
)
低く、
褐
(
かち
)
いろの
御衣
(
おんぞ
)
あまり見映せぬかはりには、
声音
(
こわね
)
いとやさしく、「おん身は
仏蘭西
(
フランス
)
の
役
(
えき
)
に功ありしそれがしが
族
(
うから
)
なりや、」など
懇
(
ねもごろ
)
にものし玉へば、いづれも嬉しとおもふなるべし。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
族
常用漢字
小3
部首:⽅
11画
“族”を含む語句
家族
貴族
親族
種族
一族
魚族
氏族
宗族
血族
華族
族人
族長
鱗族
眷族
遺族
士族
族霊
大族
日本民族
御眷族
...