“遺族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぞく90.0%
ゐぞく10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えゝっ! 兄の遺言を。一体兄は何と云ったのです。何と云ったのです。その遺言を貴君が、今まで遺族いぞくの者に、隠しているなんて!」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
きみ遺族いぞく小穴君をあなくんなどがそれをもとめるけれど、きみほんかざれるやうなことがぼくけるものか。でもぼくはこのほんのためにたつたひとつだけは手柄てがらをしたよ。
「三つの宝」序に代へて (旧字旧仮名) / 佐藤春夫(著)
遺族ゐぞくが困るの、店がどうのといふ事はなかつたのですが、兎も角、うんとあるだらうと思はれた現金がほんの當座の帳面尻を合せるだけ、二つの錢箱に少々ばかり入つてゐたのでは、身寄一とう