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遺族
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いぞく
ふりがな文庫
“
遺族
(
いぞく
)” の例文
「えゝっ! 兄の遺言を。一体兄は何と云ったのです。何と云ったのです。その遺言を貴君が、今まで
遺族
(
いぞく
)
の者に、隠しているなんて!」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
君
(
きみ
)
の
遺族
(
いぞく
)
や
小穴君
(
をあなくん
)
などがそれを
求
(
もと
)
めるけれど、
君
(
きみ
)
の
本
(
ほん
)
を
飾
(
かざ
)
れるやうなことが
僕
(
ぼく
)
に
書
(
か
)
けるものか。でも
僕
(
ぼく
)
はこの
本
(
ほん
)
のためにたつた
一
(
ひと
)
つだけは
手柄
(
てがら
)
をしたよ。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
いかに
逆徒
(
ぎゃくと
)
の
遺族
(
いぞく
)
とはいえ、
卑劣
(
ひれつ
)
な武人への見せしめのためとはいえ、それは余りに厳しい
惨刑
(
さんけい
)
であったようだ。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ある
公使
(
こうし
)
の
方
(
かた
)
が
持
(
も
)
って
帰
(
かえ
)
られましたが、その
方
(
かた
)
が、おなくなりになって、こんど
遺族
(
いぞく
)
は、いなかへお
移
(
うつ
)
りなさるので、いろいろの
品
(
しな
)
といっしょに
出
(
で
)
たものです。
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
引けば、いくらも残っていないんだって。だから本当はこの近所も
遺族
(
いぞく
)
だらけなわけさ
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
一は
以
(
もっ
)
て同行戦死者の霊を
弔
(
ちょう
)
してまたその
遺族
(
いぞく
)
の人々の不幸不平を
慰
(
なぐさ
)
め、また一には
凡
(
およ
)
そ何事に限らず
大挙
(
たいきょ
)
してその首領の地位に在る者は、
成敗
(
せいはい
)
共に
責
(
せめ
)
に任じて決してこれを
遁
(
のが
)
るべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
無論
(
むろん
)
あの
海嘯
(
つなみ
)
で
相当
(
そうとう
)
沢山
(
たくさん
)
の
人命
(
じんめい
)
が
亡
(
ほろ
)
びたのでございますが、
心掛
(
こころがけ
)
の
良
(
よ
)
い
遺族
(
いぞく
)
は
決
(
けっ
)
して
恨
(
うら
)
みがましいことを
申
(
もう
)
さず、
死
(
し
)
ぬのも
皆
(
みな
)
寿命
(
じゅみょう
)
であるとあきらめて、
心
(
こころ
)
から
御礼
(
おれい
)
を
述
(
の
)
べてくれるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「これは面白い。元来この画はね、会員の画じゃないのです。が、何しろ当人が口癖のようにここへ出す出すと云っていたものですから、
遺族
(
いぞく
)
が審査員へ頼んで、やっとこの隅へ懸ける事になったのです。」
沼地
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「いい
人
(
ひと
)
だったけれど、あんまり
話
(
はなし
)
がちょうしよくて、
信用
(
しんよう
)
がされなかった。」という
意見
(
いけん
)
もありました。そんなやさきへ、
小
(
ちい
)
さなはこが、おじさんの
遺族
(
いぞく
)
から、ぼくのところへとどけられたのです。
緑色の時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“遺族”の意味
《名詞》
死者の家族や親族で、生きている人。
(出典:Wiktionary)
“遺族”の解説
遺族(いぞく)とは、物故者(死亡した人)の親族のこと。
(出典:Wikipedia)
遺
常用漢字
小6
部首:⾡
15画
族
常用漢字
小3
部首:⽅
11画
“遺”で始まる語句
遺
遺憾
遺骸
遺書
遺物
遺言
遺恨
遺品
遺跡
遺漏