“手柄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てがら97.4%
てつか1.3%
にぎり1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより大事なことをお耳に入れて置きますが、河井龍之介を捕へた手柄てがらは、この平次ではなくて、ガラツ八の野郎で御座いますよ。
手柄てつかの鮫のぽつぽつした表面や、×かけじるしに結んだ柄糸つかいとの強い紺の高まりなどを、よく父の顔を見ていると、なにかしら関聯されて思い浮ぶのであった。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
彼は婦人の隣に杖を持った男が居るのを発見した。杖の手柄にぎりは犬の顔になって口をとがらせて居た。彼はそれにからだを投げ掛けて、杖の柄の尖った鼻で婦人のお尻の所へ突掛けた。計略は見事に成功した。
乗合自動車 (新字新仮名) / 川田功(著)